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独り暮らしenjoy中なひろの、気儘な日常フォトログ。
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七草粥とお善哉と家族と

七草粥とお善哉と家族と

今年も1月7日の夜には七草粥が食卓に上がりました。
けれど、それが好きだった父はもう居ません。
ぼんやり父のことを思うだけで泣けてくる夜は疲れているのだと思います。
そんなひろの気配を察知したらしい母が、今日はお善哉まで用意して帰りを待っていてくれました。
ありがとう。


20代で実父を送ることになるなんて、一体何の罰だったんだろうと思います。
厳格な父でした。
怖かった。
成人してからも、何か大きなお金を動かす時、人生を決断する時は、必ず父の赦しを乞いました。
どんな試験よりも、そちらの方が緊張するくらい。
けれど、それが大きな心の支えでもありました。
父が逝って、父親代わりになってくれる親戚は有り難いことに居たけれど、父の代わりなど、わたしの父以外に誰も出来るわけがなかった。

誕生日を祝って、外食をして、子どもで食事代を出す。
プレゼントを家族で渡す。
それを当たり前だなんて思いもしない癖に、有り難う、のひとことが云えない父が、それでも少し嬉しそうにしている父が、大好きだった。

わたしがほんの一瞬でも、少しだけでも、父のヒカリであったなら、どうしてこうなったんだろうと思う。
何がいけなかったんだろうと思う。

人を信じられなくなる時、厭だなと思う時、自分すらちゃんと出来ていないのに人を厳しい目線で視てしまう時、昨日まで好きだったものが突然信じられなくなる時、自分の身体の中から優しさが1ミリもなくなってしまう時、
そんな時は不思議と誰かからお手紙が届きます。
貴女の優しいところが大好きです、と。
そうすると、途端にトゲトゲした気持ちがぽろぽろ剥がれて、優しいひとになりたかったことを思い出します。
厭だ嫌だと思っていたひとの厭なところは、そっくりそのまま自分に返って来る…ただの、同族嫌悪であったことに気付きます。
そうして、父の声が聴こえます。
人は大事にせなあかん。人との関係は他の何にも変えられへん。どんなに上手く行かん時でも、人間関係は大事にする。感謝もする。そうやって生きて行く。


今夜も月が綺麗です。
凛とした空気と、月明かりと、オリオン座。
この風の冷たさと、帰る場所の暖かさを、父はもう感じることもないのだとぼんやり思うのです。

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