(untitled) ――風のような、ひとだった。汚れることを恐れず、森羅万象あらゆるものに縛られず、何者かに服従したとしても、決して己には屈服しない。汚れのない魂は潔く、心地好く。押し付けず、甘やかさず、けれど突き放すことはしない。そこに居るのが当たり前のようで、気付けばすり抜けて行く。例えるならば、そう。風のような、ひとだった。
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