慣れないハイ・ヒール
降り出した春の雨
包み込むように穏やかな空気
立ち止まる広い道路脇
連なる車のヘッドライト ふと途切れる瞬間
やけに長い赤信号
暗い世界にそぐわぬ赤色の傘
変わらぬものも確かに知っているけれど
貴方すら変わらず何時もそこに居てくれるなんて
何故思えたの
笑ってお久し振り
ただそう云うつもりで
何も変わらぬ環の中に居た筈だった僕
こうしてひとは失うと云うことを真実に知ると云うのなら
こうして当たり前に在るものなどないことを思い知ると云うのなら
あの日の僕に厭になるくらい教えてやりたい
青いシグナル 動かない脚
こんな暖かな雨じゃ頭も冷えぬまま
貴方に会うため 僕は何処へ向かえばいいですか
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