今日もまた、太陽が西へと還ってゆく。
今日もまた、僕は駅から寮までの道を歩いている。
今朝からずっと、食べたいものが何も思い付かない。
僕はこうして、毎日毎日したいことを、思いを失いながら生きている。
欲は連鎖。
ひとつ断ち切られれば、欲することすら面倒になる。
面倒は連鎖。
そうして僕の心の奥、薄闇を纏った虚無がぽっかりと口をひらく。
こんな夕暮れは、アキに会いたい。
穏やかな声で僕の名を紡ぎながら、眼鏡の奥の双眸が僕にそっと微笑み掛ける瞬間が視たい。
欲は連鎖。
アキに対する欲がある限り、きっと生にしがみつける。
ほの暗い虚無を包む、優しいオレンジ色のひかり。
ただひとつの、僕のリアル。
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