買って帰ろう、甘いの。
その次の言葉を飲み込んだ僕に君はたぶん気付いていた
曖昧な笑み
僕の方が流されたような気持ちになったのは何故だろう
月の視えない夜
暗闇の空に浮かぶオリオン座
星の名前なんて知らない僕に
指先でなぞるように線で結び、宙を仰いでみせて
空に形を描くなんて 星に名を付けるなんて
僕だったら思いつきもしなかった きっと
あの星の輝きすらずっとずっと遠い昔のヒカリ
僕らは何時まで一緒に居られるだろう
斜に構えるとか
未来の失敗すら先回りして傷付かずにいようとか
そう云うことではなく
君の手を離さないでいられるよう強くなりたい
白い息 ふたりぶん
冷たい指先のことも 長過ぎる夜のことも今日は忘れた振りをして
何時か来る夜明けも 君となら――
伝えたかった言葉も飲み込んだ言葉も
今は気付かない振り それでいい
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