『冷たい校舎の時は止まる』
読了。
6時間くらいで一気読みしてしまって勿体無かった…。
所謂“読者への挑戦”的なページも設けられていたけれど、本格ミステリと云うにはちょっと甘い気はするかなあ。
けれど、この人は本当に登場人物の書き分けが上手い。
書き分けと云うか、逐一モデルが居るのかと思ってしまうくらいに独り独りがキャラとして立っていて、緻密に構築されているにも関わらず、矛盾せず、ゆえにブレがない。
そして全員が聖人君子ではなく、凄く痛々しい部分やドロドロした気持ち、想い、弱さを抱えていて。
その弱さが何だかバシバシと自分の中に在ることを指摘されるようで…。
そんな中、何処か惹かれるようなカリスマ性を携えたキャラを絶対に独りふたり提示してくる心憎さ。。。
当時24歳とかそんなで、これが処女作。到底思えない。
たまたまひろが読んだものがそうだっただけかもしれないけれど、この人は「自殺」「いじめ」「劣等感」「格差」そう云う心の闇を扱うのが好きみたい。
深月の、自分がこんなにも誰かから嫌われていることを誰かが知っているのではないかと、友達が、家族が、それを知ったら……と恐れる思考は見事。
それが、どうしようもなく恥ずかしく、情けない。
そして、卑屈なまでに自分を責める…それは読み手にしたら兎角苛々の募る描写だけれど、やけにリアル。
充の章「明るい絶望」と菅原の章「HERO」が好きだった。
6時間くらいで一気読みしてしまって勿体無かった…。
所謂“読者への挑戦”的なページも設けられていたけれど、本格ミステリと云うにはちょっと甘い気はするかなあ。
けれど、この人は本当に登場人物の書き分けが上手い。
書き分けと云うか、逐一モデルが居るのかと思ってしまうくらいに独り独りがキャラとして立っていて、緻密に構築されているにも関わらず、矛盾せず、ゆえにブレがない。
そして全員が聖人君子ではなく、凄く痛々しい部分やドロドロした気持ち、想い、弱さを抱えていて。
その弱さが何だかバシバシと自分の中に在ることを指摘されるようで…。
そんな中、何処か惹かれるようなカリスマ性を携えたキャラを絶対に独りふたり提示してくる心憎さ。。。
当時24歳とかそんなで、これが処女作。到底思えない。
たまたまひろが読んだものがそうだっただけかもしれないけれど、この人は「自殺」「いじめ」「劣等感」「格差」そう云う心の闇を扱うのが好きみたい。
深月の、自分がこんなにも誰かから嫌われていることを誰かが知っているのではないかと、友達が、家族が、それを知ったら……と恐れる思考は見事。
それが、どうしようもなく恥ずかしく、情けない。
そして、卑屈なまでに自分を責める…それは読み手にしたら兎角苛々の募る描写だけれど、やけにリアル。
充の章「明るい絶望」と菅原の章「HERO」が好きだった。
優しいわけではない、ただ他人に対する責任を放棄したいだけ。
人を傷付けてしまうことが怖い。
だから断らない。
それはとても楽な方法で、臆病な生き方だ。
兄ちゃんは普通に帰る家があって、お母さんもお父さんも普通にいる。
家に帰るとお風呂が沸いてて、ご飯の心配しなくても良くて、だから、
俺は兄ちゃんがそのことでずっと引け目を感じてること知ってる。
……でも、兄ちゃんにそうやってお母さんがいるのも、お父さんがいるのも、ご飯の心配しなくてもいいのも、ヒロちゃんがかわいそうなのも……ヒロちゃんにお父さんがいないのも全部それは兄ちゃんのせいじゃない、スガ兄のせいじゃないんだよ。
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