ふわふわの綿菓子雲を見つけると自然と口許が緩むのが解った
ぼんやりしているだけだと思っていた君が
ほわほわの髪を揺らしながら
あの雲ごと あの空ごと世界を食べようと
大きく口を開いて
青いね、と云ったとき
何故こんなところに2人で居るのかとか
そもそも誘っておいてお前は何故何も喋らないんだとか
その貼り付けたような無表情は何なんだとか
云いたかったことがすっと消えて
ただ、無性に絵が描きたくなったのを忘れない
あの日から君はずっと俺の空に居る
俺の手を引く冷たい指先を
宝物のように大切にしたくなった日の空と綿菓子雲
紛れもなく、あれが人生の転機だった
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