今宵も月は美しい。
此処にいない人の記念日ほど、哀しいものはないのだと目を逸らしたくなった日。
知りたくなかったことを知ってしまった。
知らないまま過ごすよりはマシだと思っていたけれど、視たくないものを視ないで生きられるなら、それもまたいいのかもしれない。
なのに、知ってしまうと知らないでいた日々が全部嘘みたいに思えるのは何故だろう。
そして、自分が矢張り自分のことしか視えていないことを知る。
「大丈夫」なんて、嘘に決まっていた。
自分に立ち返って考えれば安易に解ることだったはず。
人は予想以上に脆い。
けれど、脆さに崩れ落ちながらも生きようとする強さがある。
それは真実に強いことだと思っていたけれど、そうじゃない。
そうやって、生き抜いて行くしかないからなんだね。。。
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